April 28, 2009

メイキング・オブ・ピクサー

Pixarの本を読んだ

メイキング・オブ・ピクサー―創造力をつくった人々』という本を読みました。この本は2008年の5月に出版された『The Pixar Touch: The Making of a Company』の翻訳版で、タイトル通りPixarの歴史に触れられています。

話は個人ではまだCG用の機材を手に入れることなどできなかった1960年代という、今ではとてもコアな所から始まります。確かにCGの話ってパソコンの歴史とも関係性があるから当然といえば当然かもしれませんが、こういった書き方がされている本はあまり見ないような気がします。

そのコアの部分が書かれていた部分について感想を述べると、「ユタ大学コンピュータサイエンス学部で行われていたCG研究は熱かった!」といった感じです。アンリ・グロー、ブイ・トォン・ブリン、アラン・ケイ、ジョン・ワーノック、ジム・クラークなど有名人がぞろぞろ出てくるのでそう感じたわけです。

後にPixarで重要な人物の一人となるエド・キャットムルはそんな熱いところに入り、卒業後に色んな事を経てILMにいって、ここでRenderManの基礎となるアルゴリズム「REYES」を作っています。ちなみにこの本ではこの名称を"Renders Everything You Ever Saw"から頭文字を取ってそう名付けられたとも書いてあります。

他にも、Pixarの重要人物であるジョン・ラセターも勿論出てきて、ウォルト・ディズニーが創設したカルフォルニア芸術大学(カルアーツ)での出来事や、その後就職したディズニーでの出来事も書かれています。

それから、Pixarが今も残っていられた理由に一つに『トイ・ストーリー』の成功が挙げられていて、これはスティーブ・ジョブズが投資をし続けたからこそ成し遂げられていたと書いてあります。それと同時に、ジョブズが途中で他社に売ろうとしていたことやPixarがディズニーとくっついた理由もこの本でわかります。

この本は「かなりオススメ!」です。

Pixarの歴史に触れていくと今のテクノロジーの系譜がわかるし、ジョブズに触れることはディズニーに触れることでもあり、ディズニーに触れることはCGアニメーションに繋がります。

CGやっていたい人には是非とも読んで欲しい本です。