High-Defの規格にどう対応するか

今回、制作する映像はHDTVサイズを調べるところから進みました。<!–more–>使うことにしたのは720p(1280px * 720px, 24fps)です。そこまで映像制作は多くはやっておりませんしDVサイズのものでしか作ったことがありません。また、アスペクト比を16:9にして作ったことがほとんどなく、それ故に数多くの問題と遭遇しました。 <h4>サイズを720pと1080iのどちらを選ぶかでやることが変わる</h4> まず、<span style="color: #cc3366;">HDTVサイズというものがよくわかりません</span>でした。幸いなことに「p」がプログレッシブで、「i」がインターレースということを示すのだとは知っていました。ただ、テレビで放送されているサイズ(視聴者が見ているサイズ)が720pなのか1080iなのかがわかりませんでした。また、制作している段階では720pで作っているのか1080iで作っているのかがわかりませんでした。 <ul> <li>720p → 1280px * 720px 24fps</li> <li>1080i →1920px * 1080px 59.94fps</li> <li>1080p →1920px * 1080px 24fps</li> </ul> この点に関しては、人伝てで聞いた方法で制作を進めることにしました。制作時では720pで行い、書き出しのときに1080iにするという方法です。今回は、とりあえずそれを信じて720pで制作をしました。

私の場合はコンテンツの再生方法がPS3であり、PS3自体の出力が1080pまで対応しているために1080pにしました。これは<span style="color: #cc3366;">3:2プルダウンの仕方がわからなかった</span>ためでもあります。720pを1080iをするにはこの作業が必要の模様です。 <h4>アスペクト比が変わるとレイアウトも変わる</h4> 次に、HDTVのアスペクト比です。比率が16:9であるというのはとても大きな問題でした。従来のアスペクト比の4:3でやっていた感覚が全く通じません。横にとても長くなっているため、レイアウト(画面構成)の仕方を変える必要があります。

この点に関しては、ただひたすらやって慣れるしかないように思えます。実制作作業に取りかかる前から試行錯誤を繰り返し備えました。そのため、アスペクト比16:9に対して大きな違和感を感じるということはなくなりました。しかしながら、<span style="color: #cc3366;">画面構成が両脇にトメ絵(キャラクターの静止画像を置き)、中央に動きのある絵を配置するというものになりがち</span>でした。 <h4>ファイルサイズの肥大化で問題が増える</h4> 次に、サイズ、アスペクト比がHDTVと移ることで生じるファイルサイズの肥大化です。サイズが720px * 480px以上になるということで<span style="color: #cc3366;">ファイルサイズが大きくなることは想像が容易ではありますが、それで生じる問題をシミュレートするのは難しい</span>ものでした。そのため、問題が発生してから回避策を講じるという相応しくない流れを終始取ることとなりました。

この点に関しては、単純にピクセルサイズが大きくなることで生じる問題なので仕方ないかなと思っています。SANやNASなどをシームレスに使えればこの点は改善するだろう部分なので、特に気にはしませんでした。大学で学部生が自由に使えるものが存在していたら嬉しい限りではあります。 <h4>ファイルのバックアップとフォルダ構成の仕方が変わる</h4> 一番に大変な問題となったのはファイルのバックアップでした。これはフォルダ構成にも大きな関連性を持ちます。簡単なところであれば、After Effects等のソフトウェアのプロジェクトファイルと素材などをまとめているフォルダを別にするなどです。こうすれば、バックアップを行う際、更新が頻繁に行われるプロジェクトファイルは日常的にとり、ギガ単位という<span style="color: #cc3366;">大容量になりがちな素材フォルダは更新があるときのみにバックアップ</span>を取れば十分になります。また、外付けのRAMディスクなどが用意できれば、圧縮スピードがとてつもなく上がると思うのですが、そういったものが大学にはなかったようなので、今回はこれを見送り、通常通りの圧縮方法を用いました。 <h4>制作のメインで使うのはWindowsとMacのどちらにするかで変わる</h4> 最後に、制作で使うマシンの選択です。制作のメインで使うパソコンをWindows PCにするかMacにするのかということです。今の時代ですと、どちらを選んでもそれほどの大差はないでしょう。あるとすれば、Windowsの方が対応している3DCGオーサリングソフトウェアが多いことぐらいではないかなと思います。

個人的にWindowsよりもMacの方が画面の明るさ(ガンマの値などを含めた)が心地よく感じます。勿論、それなりの理由もあります。"UNIX"ということや文字に対する気遣いがあるということがMacを選んだ理由として大きい部分を占めます。今回はそれらの理由と下記に挙げた理由からMacをメインにして作っていくことにしました。 <ul> <li>比較的大きなディスプレイを備えているのがMacであったこと</li> <li>ファイルをバックアップする際に<span style="color: #cc3366;">gz, bz2のファイル圧縮方法</span>がMacなら使えること</li> <li>使用したいフォントがMacにインストールされていたこと</li> <li>Final Cut ProがMacにインストールされてていたこと</li> <li><span style="color: #cc3366;">QuickTime ProがMacにインストールされていた</span>こと</li> <li>マウスで<span style="color: #cc3366;">横スクロールができる</span>こと</li> </ul>