Cyberduckを使えば、フォルダ構造を維持して、AWS S3にファイルをアップロードできる。 ファイルのアップロード自体はAWS S3のフロントエンドのウェブページで出来るが、フォルダ構造は自分で作る必要があり、やや手間がかかる。
実際のところ、今まではAWS S3をお試し程度の利用であったため、アップロード作業時に不便さを感じていなかったが、ウェブサイトをHugoで生成するようになってから、フォルダ構造を維持したまま、一括でアップロードしたくて、アップロードしたくて震えるようになった。
なお、本件に新鮮さはない。すでに別のブログで取り扱われている題材である。下記に参考資料としてまとめた。
- Amazon S3 再入門 – AWS IAMでアクセスしてみよう!(Cyberduck 編) | cloudpack技術情報サイト
- Amazon S3 専用のアカウントを作ってみよう (フェンリル | デベロッパーズブログ)
CyberduckとIAMユーザー
上図はCyberduckでAWS S3に接続する際の設定画面だ。この画面では以下を入力する。
- アクセスキーID
- シークレットアクセスキー
これらのキーを入力すれば、AWS S3に接続できるのだが、そのキーはIAMユーザー作成時に入手できる。IAMユーザーはAWS Identity and Access Managementで作成できる。IAMについては下記を参照されたい。
IAMユーザーの作成
IAMユーザーにはユーザーとグループの概念があるので、まだ一度も作っていない場合は、下記の手順で進むことになる。
- グループ作成
- ユーザー作成
- IAMユーザーのパスワードを設定する
- IAMユーザーでログインする
グループ作成
まずはグループを作る。小規模ならユーザーごとにポリシーを適用するだけで済むが、概念化できないので、確認ミスが起きやすい。それを回避するためにグループの定義が要る。
グループの作成手順は以下の通り。
- AWSコンソールからIdentity & Access Managementにアクセスする
- Identity & Access Managementのサイドメニューにある「グループ」をクリックする
- 「新しいグループの作成」をクリックする。「新しいグループの作成ウィザード」が表示される
- グループ名を入力する
- ポリシーをアタッチする (今回は「AmazonS3FullAccess」を選択した)
- 確認画面で入力内容を見直す
参考までに、以下に図を残す。
AWSコンソールからIdentity & Access Managementにアクセスする。
Identity & Access Managementのサイドメニューにある「グループ」をクリックする。「新しいグループの作成」をクリックする。「新しいグループの作成ウィザード」が表示される。
グループ名を入力する。
アタッチするポリシーを選ぶ。
最後に、確認画面が表示されるので、入力内容を見直し、グループを作成する。
ユーザー作成
ユーザーは、以下の手順で作成可能だ。
- Identity & Access Managementのサイドメニューにある「ユーザー」をクリックする
- 「新規ユーザーの作成」をクリックする
- ユーザー名を入力し、「ユーザーごとにアクセスキーを生成」にチェックを入れたままにする
- 作成したユーザーの認証情報を手元に控える
参考までに、以下に図を残す。
「新規ユーザーの作成」をクリックする。
ユーザー名を入力する。「ユーザーごとにアクセスキーを生成」のチェックは入れたままにする。こうすることで、前述のアクセスキーIDとシークレットアクセスキーが生成される。
ユーザの認証情報を入手する。画面内の「ユーザーのセキュリティ認証情報を表示」もしくは「認証情報のダウンロード」をクリックすれば、内容を確認できる。
IAMユーザーのパスワードを設定する
パスワードの設定はIdentity & Access Managementのサイドメニューにある「ユーザー」から行える。手順を以下に示す。
- パスワード設定をしたいユーザーを選ぶ
- 「認証情報」タブをクリックする
- 「パスワードの管理」をクリックする
設定するパスワードの強度は、「パスワードポリシー」によって決まる。 このポリシーはIdentity & Access Managementのサイドメニューにある「アカウント設定」で設定できる。 ポリシーは以下をはじめとする項目によって定義される。
- 少なくとも 1 つの大文字が必要
- 少なくとも 1 つの小文字が必要
- 少なくとも 1 つの数字が必要
- 少なくとも 1 つの英数字以外の文字が必要
- ! @ # $ % ^ & * ( ) _ + - = { } | '
パスワードポリシーに関する資料は下記にある。
IAMユーザーでログインする
IAMユーザーは「ユーザーサインインページ」からログインする。このリンクはIdentity & Access Managementのダッシュボードに記載されているので、そちらを確認されたい。サインインページについては下記を参照されたい。
ログインすると、ユーザーのパスワード再設定を要求される可能性がある。その場合は、パスワードポリシーに従って、新しくパスワードを設定する。