USDアセット『キッチンセット』をusdviewで見る

はじめに

前回は自前でUSDをビルドを試みた。ビルドの成果物である usdview というUSDファイルのビューアを使って簡単なオブジェクトを表示した。

この記事ではPixarが公開しているUSDアセット『キッチンセット(Kitchen Set)』を usdview で表示する。
キッチンセットは以下のURLからダウンロードできる。ライセンスは各自で確認されたい。

『キッチンセット』をusdviewで見る

Kitchen_set.usdusdview で開くと下図のようになる。

./images/figure_01.png

水色の冷蔵庫がある。

./images/figure_02.png

下図赤枠にある「Meta Data」タブを見ると、項目「[path]」 に /Kitchen_set/Props_grp/North_grp/FridgeArea_grp/Refridgerator_1 とある。また、項目「assetInfo」に {identifier: @assets/Refridgerator/Refridgerator.usd@, name:Refridgerator} とある。

./images/figure_03.png

どうやら、assetInfoの情報はファイルの在処を示しているようだ。エクスプローラーでKitchen_setフォルダを見ると assets/Refridgerator/Refridgerator.usd を確認できる。別の機会に確認とするが、USDは参照関係を構築して読み込む仕組みとしているのだろう。

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.
├── assets
<中略>
│   ├── Refridgerator
│   │   ├── Refridgerator.geom.usd
│   │   ├── Refridgerator.usd
│   │   └── Refridgerator_payload.usd
<中略>
│   └── WoodenSpoon
│       ├── WoodenSpoon.geom.usd
│       ├── WoodenSpoon.usd
│       └── WoodenSpoon_payload.usd
├── Kitchen_set.usd
├── Kitchen_set_instanced.usd
├── LICENSE.txt
├── README.txt
└── VERSION.txt

先ほどの図に項目「modelingVariant variant」があり、ここでは値をBareとDecoratedの切り替えができる。Bareにした場合は下図のようになる。変数によってモデルの状態もしくは表示有無を変えられるようだ。

./images/figure_04.png