はじめに
前回はPixarが提供する『キッチンセット(Kitchen Set)』を usdview
で表示した。
今度はUnityで表示する。
環境は以下の通り。
- Windows 11 22H2 Professional
- Unity 2020.3.40f1
- USD Unity SDK v3.0.0-exp.2
『キッチンセット』をUnityに読み込む
Unity 2020 (USD Unity SDK v3.0.0-exp.2) を使い、『キッチンセット』を表示した結果が下図である。
USD Unity SDKはPackage Managerからインストールが可能なUnityパッケージである。インストールするとUnity Editor上部にメニュー「USD」があるので、そこからUSDファイルをインポートする。上図の例ではUSDファイルをPrefabとしてインポートした。
インポートに成功すると Kitchen_set_prefab
がAssets直下に存在するのでHierarchyに追加する。その次に Hierarchyで Kitchen_set_prefab
を選び、InspectorでUsd Assetにある Payload Policy
をLoad Allに変更する。そして際読み込みボタン (USD Assetバナーの右にある) をクリックすると上図のようにキッチンセットが映る。
冷蔵庫のバリアント
前回の記事で冷蔵庫に着目したので同条件とするためにUnityでも確認する。
modelingVariant
という項目があるので、そこでDecoratedからBareに切り替える。
冷蔵庫の扉に貼り付けていた書類などが非表示となった。
USD Unity SDK
Unity TechnologiesがUnityパッケージ USD (com.unity.formats.usd)
をプレビュー版として提供している。
Package WindowのUSDパッケージ詳細に USD version 20.08
とある。そのバージョンはPixarが2020年7月にリリースしている。最新のUSDはv22.11で2022年10月にリリースしている。
- https://github.com/PixarAnimationStudios/USD/releases/tag/v20.08
- https://github.com/PixarAnimationStudios/USD/releases/tag/v22.11
USDのUnityパッケージをインストールしたらセットアップが必要だ。以下の記事に従えばよい。
- USD Unity SDK: USD C# Bindings for Unity | USD | 3.0.0-exp.2
- Pixar の Universal Scene Description、Unity 用のプレビュー版が公開 | Unity Blog
ちなみに、そのウェブページで「USD Unity SDK」と表記があるので、当ページもそれに習っている。
余談
当初はUnity 2021でUSD Unity SDKを使おうと思ったが、Package Managerで検索してもヒットせずインストール出来なかった。ざっくりとGitHubをみたところでは、どうやらソースコードから導入できるらしい (未検証)
それと、Unity 2020でプレビューのパッケージ (Pre-release Package)をインストールするにはProject Settingsで有効にする。